いるものといらないものを判別するポイント
断捨離を実行するために最も大切になるのが、今持っているものとこれから買おうとしているものを本当にいるものとイラないものに判別していくということです。
これから初めて断捨離をするというときには、まず室内にどういったものがどこに収納されているかということを把握することから始めます。
長く暮らしている住宅になるほど、クローゼットや押入れの中にはしまいこんだまま使わない品物が多く眠っていたりします。
そうしたものは何ヶ月あるいは何年も使わないで眠り続けているものの、心理的には「いつか使うはず」という気持ちでとっておいていたりします。
しかし残念ながらそうした「いつか」が訪れることはまず滅多になく、結局そのまま引っ越しをする機会が訪れるまで収納スペースを圧迫することになってしまいます。
いるものといらないものを判断するときの一つのポイントになるのが、その品物は後から代替可能であるかどうかということです。
例えば古い洋服や本・CDといったようなものは、購入をした時には思い出深いものではありますが、それが何年もあとにそれでなくてはいけないということにはなりません。
クローゼットの中にありがちなものとしては他に「何年も前に奮発をして購入した高級ブランド品」や「アウトドアグッズ(テント、BBQセットなど)」「スポーツ用品(テニスラケット、ゴルフバッグなど)」といったものがあります。
こうしたものも一見大切な持ち物のようですが、実際には一旦眠ってしまうと使われることというのはまず滅多にないでしょう。
捨てたあとの喪失感に慣れることも大切
断捨離を実行したあとに必ず感じることになるのがすっぽりと抜け落ちたような喪失感です。
これはそれまで室内にあったはずのものがなくなってしまうことにより、なんだか心の中もすっぽりと抜け落ちたかのような少し虚しい気持ちになってしまいます。
身の回りにものが多い状態では邪魔だなと思っていつつも、自分の周囲にたくさんの品物があるということで精神的に安定してしまっています。
ですのでいきなりたくさんのものを捨ててしまうと、あるべきものがなくなったかのような心に穴が空いたような気分になります。
ですがモノを捨ててしばらくすると、今度は物がないということに慣れていくことができます。
身の回りにものがないということは室内で生活をしていても目の前に映る品物に数が少なくなりますので、余計なことに心を煩わせることなくシンプルな思考ができるようになります。
断捨離というのはものを片付けることによる心のトレーニングという側面もあります。
シンプルな思考ができるようになるためのプロセスと思い、自分にとって必要なものは何かをしっかり考え直してみてください。