「見せない収納」と「見せる収納」を使い分ける
整理整頓をする時にまず大切にしたいのが「室内のごちゃごちゃ感をなくす」ということです。
一応は室内にあるモノはそれぞれの場所に収まっているはずなのになぜか散らかって見える場合があります。
その原因は室内にある品物が室内に露出をしている部分が多いからです。
例えばオープン型のカラーボックスを使用していて、その中に適当にものを詰め込んでいる場合などは、仮にボックスの中にまとまったものが入っていたとしても、どこか乱雑な雰囲気になります。
室内の雰囲気を落ち着かせるためのポイントは、ぱっと室内を見回した時にできるだけ目に入る色の数を少なくするということです。
北欧風インテリアなどを見ればわかると思いますが、室内で使用されている色は白が基調となっておりそれ以外の色はほとんど印象に残らないレベルにまで洗練されています。
同じカラーボックスを使用するにしても、例えばちょっとした目隠しに布をボックスの前面にかけてみたり、室内に使用されているカラーに統一感をもたせたりするということだけでもかなり落ち着いた室内が作れます。
逆にキッチンや本棚周辺ではあえて「見せる収納」をするというのも効果的です。
見せる収納は、本来棚の中に入れておくべき品物をあえて見える所に配置することでインテリアとして積極利用するというものです。
ただしこの「見せる収納」は整理整頓技術の中でもかなり上級テクニックになります。
食器を見せるためにはまず食器そのものを選ぶセンスが必要になってきます。
またただ出しっぱなしにしておけばよいというわけではなく、例えば棚を作ってみたり、壁掛け式の収納具を使ってみたりといった「見せる収納」独特のインテリアを導入する必要があります。
整理整頓は片付けだけでなくモノを増やさないことも大切
整理整頓された状態の部屋というのは、どこに何が収納されているかが誰でもすぐわかるようになっていることを言います。
仮に見た目が大変美しい豪邸であっても、どこに何が入っているかわからなかったり、キッチン・ダイニング・トイレなどそれぞれのエリアの品物があちこちに一緒になって収納されていてはそれは整理整頓された室内ではないということになります。
乱雑な部屋を整理整頓された状態に持っていくためには、かなり本格的な大掃除が必要になります。
大掃除をする時には思い切っていらないものを処分するとともに、それぞれのスペースにあった収納方法を考えていくようにします。
整理整頓された状態をできるだけ長く保つためには、普段から使ったものはすぐにもとの場所に戻すようにするのに加えて、できるだけ余計なものを増やさないようにするということも重要になってきます。